赤ぶどう品種

Spätburgunder

シュペートブルグンダー

白ワインにおいて、最高品質を誇る品種がリースリングなら、赤ワインにおいて、同じ地位を占めるのは、シュペートブルグンダー、つまりピノノワールでしょう。シュペートブルグンダーの故郷はブルゴーニュ(ブルグンド)地方で、4世紀から栽培されていたとの記録があります。遺伝子解析によると、シュペートブルグンダーはトラミーナとシュヴァルツリースリングの自然交雑だということです。

Dornfelder

ドルンフェルダー

ドルンフェルダーは1955年に新しく交配され、誕生したばかりの品種ですが、すでにドイツの伝統品種なみの存在感があり、近年急激に需要が高まりました。ドルンフェルダーはヘルフェンシュタイナーとヘロルドレーベの交配で、もともと「色づけ用のワイン(デックロートヴァイン)」として交配されたものでした。

Portugieser

ポルトギーザー

ポルトギーザーはシンプルでフルーティ、フレッシュで飲みやすい日常的に楽しめるワインです。タンニンが少なく、収穫後の翌春から楽しむことができます。ポルトギーザーの由来は、はっきりとはわかっていません。18世紀にオーストリアを経由し、19世紀になってからドイツで栽培されるようになったことだけがわかっています。

Trollinger

トロリンガー

トロリンガーはヴュルテンベルク地方で最も多く栽培されている赤ワイン品種です。飲み心地のよいワインは、別名「シュヴァーベン地方の郷土飲料」として広く知られています。南チロル地方か、その隣のトレンティーノ地方の土着品種ではないかと言われ、同地ではヴェルナッチと呼ばれています。ロンバルディア地方の品種ではないかという説もあります。

Schwarzriesling

シュヴァルツリースリング(ミュラーレーベ)

シュヴァルツリースリングは特にヴュルテンベルク地方で多く栽培されていますが、他地方でも広く愛されている品種です。公式には「ミュラーレーベ」の名称でリストアップされています。ルーツはブルゴーニュ地方で、同地では400年以上前から栽培されていました。遺伝子解析により、ミュラーレーベはシュペートブルグンダーの片方の親であることがわかっています。フランスでは「ピノ・ムニエ」と呼ばれ、シャンパンに使用する3品種のうちの1つです。

Blauer Lemberger

レンベルガー

レンベルガーは着々と栽培面積を増やしています。ヴュルテンベルク地方の名産ワインとして知られ、優れた畑のぶどうで造られたものはトップクラスの品質を誇ります。分類上の品種名はブラウアー・リンブルガーといい、ドイツではレンベルガー、またはブラウフレンキッシュという別名を使用することが認められています。レンベルガー種は晩熟で、そのルーツはドナウ川下流域のぶどう畑であると言われています。

Regent

レゲント

レゲントは1996年に栽培が認可された新交配品種で、2005年までの間に急増しました。ファルツ地方ジーベルディンゲンの連邦ぶどう交配研究所で、ジルヴァーナーとミュラー・トゥルガウの交配種をさらにシャンボーソンとかけ合わせたもので、特定のカビ菌に耐性があり、ビオワインの生産に向く品種です。

Saint Laurent

ザンクト・ラウレント

サン・ローラン、あるいはザンクト・ラウレントは、遺伝子解析により、あるブルゴーニュ品種と素性が不明の品種の自然交配であるということがわかっています。約150年前にアルザス地方からドイツにもたらされ、1990年まではほんの少量しか栽培されていませんでした。サン・ローランという名称は、聖人歴に名を連ねる聖ラウレンティウス(8月10日が祝日)に由来するものではないかと言われ、シュペートブルグンダーよりも10日から12日早く熟すことを考慮して命名されたのではないかと考えられています。