発酵途上の新ワイン、いわゆるフェーダーヴァイサーのための今年の収穫が8月10日にファルツ地方で始まりました。この比較的早い収穫期を迎えた早生品種のぶどう「ソラリス」のたいへん良質のものは、エクスレ度100以上もの糖度を達成しました。

ドイツで最初のぶどうを収穫 ― 過去最高のエクスレ度100

08/13/2020

発酵途上の新ワイン、いわゆるフェーダーヴァイサーのための今年の収穫が8月10日にファルツ地方で始まりました。この比較的早い収穫期を迎えた早生品種のぶどう「ソラリス」のたいへん良質のものは、エクスレ度100以上もの糖度を達成しました。

平年より早い成長

ドイツ・ワインインスティトゥート(DWI)が報告しているように、現時点でぶどうの成熟度は昨年より約1週間早まっています。地域によりますが、中心となる収穫の始まりの時期は8月下旬から9月上旬と予想されています。各栽培地域により異なりますが、リースリングなど晩生品種はおそらく9月中旬から下旬まで収穫準備は整わないでしょう。

今年のぶどうは当初たいへん早く成長しました。今春は日照が良く暖かかったため、その後の発芽は長期的な平均よりほぼ2週間早くなりました。ラインガウ地方では気象記録が残されるようになって以来、2014年に次いで2番目に発芽が早かったとも伝えられています。温暖な地方では今年、ぶどうの開花も30年平均より8日から10日早く、5月末に始まりました。そのため、当時から収穫の開始が早まることが予想されていました。ぶどうは開花後90日から100日ほどで収穫準備が整うためです。

一部で季節遅れの霜、干ばつ、高温による直射日光によるダメージ

しかし、5月10日から15日にかけての「寒の戻り」の頃に季節遅れの霜があり、北バーデンから北ヴュルテンベルクとフランケンを通ってザーレ・ウンストルートとザクセンに伸びる一帯で、かなりの霜害が発生しました。特にその東部の2つの栽培地域では、比較的大きな収穫減が予想されます。

ドイツの広範な地域のぶどう園で、干ばつも起こっています。この数カ月によく雨が降りましたが、地域ごとの降雨量にきわめて大きな差があり、つかの間の恵みにしかならないことが多く見られました。そのため、各ワイン産地における水の供給状況はさまざまです。古くからのぶどう園の大半は、根が深くまで伸びているので比較的良好な状態を保っています。しかし、土壌の貯水量が少ない若いぶどう樹を持つ新しいぶどう園では、時にストレスにさらされている徴候が見られ、現在の厳しい熱波を考えると、一部は灌漑の必要があります。

昨年同様に、30℃以上となる高温によりすでに全地域で直射日光によるダメージがぶどうに生じています。ただし、収穫量が減るものの、ワインの品質への影響はありません。ダメージがどれぐらい深刻かは、暑い時期が過ぎないと判定できません。

素晴らしいワインへの楽観的な期待

全般的にはドイツのぶどう畑で栽培中のぶどうは現時点でたいへん良質で、春には素晴らしいフルーティな白ワインを期待できるでしょう。ただし、ワインの品質には今後数週間の天候が決定的に作用します。ワイン生産者は雨が少し降った後に小春日和の良い気候が到来することを願っています。

以上のことから、ワイン生産者は高品質な2020年産ワインの生産量を十分に確保できると、慎重ながらも期待しています。国全体での総生産量が過去10年平均の870万hlをどの程度上回る、もしくは下回るかは、現時点では明らかではありません。

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