新ドイツワイン物語

New German wine story vol.6

Vol.6 ドイツワイン商談ツアー(Trade Trip)2018

by 松村由美子 (Wines of Germany Japan Advisor )

2018年8月23(木)~8月29日(水)日本から10名の皆様とともにドイツワイナリーを巡る商談ツアーを開催しました。モーゼル、ラインヘッセン、ラインガウのワイナリーを訪問し、最終日はVDP(ドイツ・プレディカーツワイン生産者協会)一般公開されないプロ向け試飲イベントへ参加しました。

参加社はどのように決まったのか?

日本からの参加社はドイツ側の招待であるため、審査と条件があります。ドイツワイン輸入や販売への積極的な意志のあるバイヤーであること、英語またはドイツ語で商談可能な事。現在ドイツワインの取扱いのない輸入元、または新規のラインナップ増やしたい輸入元・卸・小売の購買権限をもつ方。そして昨年のドイツワインキャンペーン「German Wine Weeks」の上位1店と、リースリングリング・サマーキャンペーンの上位2店も加わり、合計10名に「今のドイツワイン」を見て感じて頂きました。

訪問先はどのように決まったのか?

東京・大阪から出発しフランクフルト空港に到着するとバスがお迎えに。そこから2時間半かけてモーゼルへ向かい、翌日からモーゼル、ラインヘッセン、ファルツ、ラインガウへと南下していきます。
訪問先は、参加社が決定後に輸入ターゲットを各社に伺い、それら網羅すべくドイツ本部が訪問先推薦リストがきます。それを日本事務所で確認し決定します。
小規模家族経営、大規模生産者、若手自然派生産者、歴史ある王道生産者。今回はまんべんなく訪問し、「ドイツワインのテロワールだけでなく、生産者の多様性をも感じることができた」と、とても好評でした。

2つのジャーナリスト向け試飲イベントに合流

この時期、ちょうど各国(ドイツ・ワインインスティトゥート事務所がある13ケ国)からのプレスのツアーも同時開催中で、彼らと合流しゼクト試飲セミナーに参加しました。講師はドイツの女性MWロマーナ・エッフェンスペルガー。ドイツ各地のゼクトを比較試飲しました。
そして最終日はVDP協会主催のVDP.Grosses Gewachs Prasentation に参加しました。これはVDPのグランクリュのワイン全てを世界各国のジャーナリストと有力インポーターへお披露目するプレゼンテーション。日本からは過去にも毎年1名ほどしか参加できない貴重な催しです。6種類が1フライトとなり、飲みたいフライトを紙に書いてスタッフに渡すと、6品を注いでくれます。テーマごとに比較ができる、とてもよくできたシステム。ドイツ全体を俯瞰して理解することができたのではないでしょうか?

インポーター目線での所感

改めて、ドイツワインの多様性を実感しました。他国にないピュアさと豊かなアロマは今の販路に弱いアジア系料理店や和食に使える、という発見があった方が多かったです。また他国に比べてコストパフォーマンスが良く、生産者のアピールが弱い。斬新なコンセプトワインも実は造られていて、今の若手ソムリエの嗜好に合うことも教えられました。やはり情報発信が大切、と感じました。こういった商談ツアーへ参加するのが一番合理的と思います。